「ジョブ型雇用」「メンバーシップ型雇用」というのを聞いたことはないですか?
「ジョブ型雇用」は、仕事に対して人を割り当てる。なので、仕事内容、報酬、期間は、前もって決まっており、どんなに頑張っても、報酬が上がることはないです。
一方、「ジョブ型雇用」では、担当業務やプロジェクトが終了すれば、仕事を続けられる保証はありません。なので、自分自身のキャリアップは自己責任でなんとかするしかないです。
一方、「メンバーシップ型雇用」は、最初に組織の一員、つまりメンバーとして雇い、どのような仕事を割り当てるかは会社側の裁量で決められます。従来型の新卒一括採用、年功序列、終身雇用と思ってもらえればよいです。
「メンバーシップ型雇用」においては、給与は安定しているものの、会社の業績や個人の働きにより、いきなり給与が半分になったり、2倍になったりいうことはありえません。
似たような仕組みで「成果主義」がありますが、これは「メンバーシップ型雇用」において、年功序列をベースに、半期毎、1年毎これはあくまで評価対象の人がどのくらいの成果を出したかで給与にある程度の幅を持たせた程度で、やはり、長期間何年か働かないと、給与は上がっていかない仕組みになっています。
これだけ聞くと、「メンバーシップ型」のほうがよさげに思うかもしれませんが、「メンバーシップ型」の最大のデメリットは
- 優秀な社員が報われない
- 大して働かない社員が飼殺し状態
- 仕事内容を会社が決めるため、自身のキャリアアップが見込めず、リストラ対象になったら、The End
といったところでしょうか?
ここでサーカスのゾウのメタファーを紹介します。
サーカスの象は、杭につながれた鎖で逃げられないことを小さな頃から学ぶため、大きくなって鎖を杭ごと抜く力を得ていても、それを試そうともしなくなる。
まさに「飼殺し社員」のことを言っているように思えてなりません。

年功序列は、もう過去の高度成長期の名残の制度で、もはや維持できないです。経団連も、2020年の春闘で経営側の指針となる報告書を発表し、年功序列の賃金制度など日本型雇用について「時代に合わないケースが増えている」と指摘しています。
今から何十年後かに、年老いた祖父が、孫に、「わしらの働いているころには、年功序列という、
そんなに頑張って働かなくても長く勤めていれば、勝手に給料があがるという不思議な制度があっての、、」なんて会話がされるかもしれませんね(笑)

いかがでしたでしょうか?
「ジョブ型雇用」と「メンバーシップ型雇用」双方にメリット、デメリットはありますが、今後は、「ジョブ型雇用」に移行していくと考えて間違いありません。
自身のキャリアは自身で築きあげていきましょう!
本日は「「ジョブ型雇用」と「メンバーシップ型雇用」」についてでした。なにかのお役に立てれたら幸いです♪
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